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フィリピンで
蛍光灯用の発光ダイオード(LED)照明や電子安定器の製販など総合エネルギー技術サービスを手掛ける
ティ・エイチ・エム(THM)が、
蛍光灯用省エネルギー型安定器を生産する計画を進めています。
ラグナ州カランバ市のカーメルレイ第2工業団地に、
レンタルで工場を確保済みで、
4月に操業を始める予定です。
同社が海外に直営工場を設けるのは初めて。
節電効果を武器にフィリピン国内で売り込むとしています。
ティ・エイチ・エムの
萩尾道昭社長によると、
ラグナ州の工場で生産する製品は、
蛍光灯の電気代節約とそれに伴う二酸化炭素(CO2)排出削減の効果が狙える同社の主力商品のひとつ
「Galaxy(ギャラクシー)」です。
現在、同社が日本で販売している同製品の電気料金節約効果は40%ですが、
フィリピンで生産予定の同製品は、
「節約効果は50%いく」と話しています。
生産を担当する100%出資現地法人ラグナ・ギャラクシー・バラストを資本金2,000万円相当で設立済みです。
敷地面積300平方メートルの工場を使い、
従業員25人体制で操業を始めます。
当初は毎月5,000本の生産と販売が目標です。
生産は後に月1万本、
さらに、同社がフィリピンで計画するクリーン開発メカニズム(CDM)取引が実際に始まれば、
生産はもっと増えると見込んでいます。
生産に必要な部品は、
現時点では中国から輸入する見込みです。
Galaxyは日本で大型スーパーなどでも導入されていることから、
ティ・エイチ・エムはフィリピンでも、
大量の照明用電力を必要とする大型ショッピングモールを当初の有力販売先候補のひとつとして挙げています。
萩尾社長は
「フィリピンは電力のロス(損失)が大きい」と指摘しています。
「Galaxyを使えば、40%のロス率が 0.2%まで改善する」と述べて、
電気料金が高いフィリピンでは、同製品の節電・コスト削減の効果はユーザーにとって魅力的であるとしています。
販売価格は、1本2,000円前後になる見込みです。
将来的には、
中国などへ輸出する可能性もあるそうです。
・オランダの家電大手
フィリップスもLEDの販売強化
オランダ系の
家電・電子世界大手フィリップスの
フィリピン法人フィリップス・
エレクトロニクス・アンド・
ライティング(PEL)はこのほど挙行した対比進出55年の記念イベントで、
今年の戦略としてLED照明装置の販売拡大に力を注ぐ方針を示しました。
PELのリコ・ゴンザレス最高経営責任者(CEO)は、
フィリピンの電気料金がアジア域内で高水準に達している現状に言及しました。
LED照明装置の使用により、
消費電力を従来型白熱電球などに比べて最大40%節約できることから、
フィリピンでの需要拡大は確実と予測しています。
具体的な販売目標などは「社外秘」として公表していませんが、
24時間の運営が必要な医療機関や
ビジネス・プロセス・アウトソーシング(BPO)関連施設のほか、
マニラ首都圏の金融機関やコンドミニアム(分譲マンション)運営業者、
政府機関に導入を働き掛けていきたい考えです。
フィリップスはLED照明の普及率について、世界全体では2015年に現在の約8%から50%に増大すると予想しています。
フィリピンに関しては20年に同率まで伸びるとの見方を示しています。
フィリピンの電気料金はアジア域内で最も高い水準とされ、各企業の操業経費に占める電気代の比率も大きくなっています。
地元大学系シンクタンク「債務からの自由連合(FDC)」によれば、
繊維産業で経費に占める電気代の比率は約30%で、
インドネシアの12%、
マレーシアの10%をはるかに超過しています。
半導体業界では最大で45%に達しています。
LEDなどの節電事業が大きく伸びてきそうな情勢です。